講師プロフィール

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鶴田 明三  (ニックネーム:つるぞう)

1994年 京都大学(院・工学)修了。同年三菱電機株式会社に入社。
生産技術や研究所で携帯電話・太陽電池・開閉器など電機製品の製造プロセス改善、生産性向上、設計改善およびそれらのマネジメントに従事。出願特許の実施額は1000億円以上。
また全社設計品質リーダを6年間で888人育成し、e-Learningはのべ50000人以上受講、数10億円の業績改善に貢献。

2016年12月に同社よりスピンアウトし、株式会社ジェダイト代表取締役に就任。
国内製造業様を対象に、開発・設計のコンサルティング、人財育成、セミナー等を実施。「設計品質リーダー育成コース」ではのべ100人以上おリーダーを育成し、効果試算金額は120億円以上。

資格

 技術士(経営工学部門)、QC検定1級、第1種情報処理技術者、
 第1種衛生管理者 等

著書

 「これでわかった!超実践品質工学」, 日本規格協会(2016年)
 「エネルギー比型SN比」, 日科技研出版社(2016年) 等

学会発表・論文

 鶴田明三他(2005):「NC加工機主軸用モータの低騒音化・高生産性設計」
  ,第13回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2006):「新型直交歯車の開発」
  , 第14回品質工学研究発表大会.
 鶴田, 清水, 太田, 鐡見(2008):「新SN比の研究(1)」
  , 第16回品質工学研究発表大会.
 太田, 清水, 鶴田, 鐡見(2008):「新SN比の研究(2)」
  , 第16回品質工学研究発表大会.
 鐡見, 清水, 太田, 鶴田(2008):「新SN比の研究(3)」
  , 第16回品質工学研究発表大会.
 清水, 太田, 鶴田, 鐡見(2008):「新SN比の研究(4)」
  , 第16回品質工学研究発表大会.
 鶴田, 清水, 太田, 鐡見(2008):「新SN比の研究(5)」
  , 第16回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2009):「SN比の合成方法の検討」
  , 第17回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2010):「微小信号での機能性が重要な場合の評価方法」
  , 第18回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2010):「品質工学で用いるSN比の再検討」 , 品質工学誌.
 鶴田明三他(2011):「T法およびその改案法の汎化能力の検証」
  , 第19回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2012):「RT法への1次元マハラノビス距離項目の導入の
  提案と検証」 , 第20回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2013):「高周波回路のパラメータ設計」
  , 第21回品質工学研究発表大会.
 鶴田明三他(2015):「設計品質リスクを未然にあぶり出す新手法“XCN”」
   , 日本品質管理学会 第107回研究発表大会.

出願/登録特許 46件、下記はデータエンジニアリング関係の例

 特開2014-174594 工業製品の設計装置および設計方法
 特許第5645791号 パターン認識装置およびパターン認識方法
 特許第5517973号 パターン認識装置およびパターン認識方法
 特許第5328707号 はんだ接合部の品質管理方法および品質管理装置
 特許第5034120号 製品の組立調整方法および組立調整装置

受賞

 第16回品質工学研究発表大会 大会実行委員長賞(2008)
 品質工学会 貢献賞(2015)
 日本科学技術研修所 StatWorks活用エキスパート賞(2019)
 三菱電機株式会社 社内表彰多数

講演実績

 国内メーカー様多数、日本規格協会、日科技研、
 品質工学研究会(埼玉・浜松・中部・滋賀・京都・関西・佐賀)、
 中部品質管理協会、日本技術士会、ITEQインターナショナル 等

寄稿

 日本経営工学会 「経営システム」2019年7月号
超実践品質工学の概要とうまく推進するためのポイント」 等


And More...

家族は妻と一女。

名の明三(ひろぞう)は一度も初見で正しく読んでもらったことがなく、愛称はたいてい「つるちゃん」。

1969年神戸市に生まれ、育つ。
小学生時代は自作四コマ漫画が地元新聞に掲載されるほどの漫画少年。
中学よりパソコンに興味をもち、高校時代はゲームプログラムの雑誌投稿やコンピュータミュージックによるバンド活動に熱中。
大学では作詞作曲もはじめ、90年代には作詞家として3曲の商業デビュー。

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北海道の風景と食をこよなく愛し、これまで30年間200泊以上滞在し、風景写真を撮り貯める。
書道は40歳から始めて社会人5段。競馬歴30年以上、好きな馬はサイレンススズカ。プロ野球は関西人なのにホエールズ(現ベイスターズ)一筋。2024年は26年ぶり日本一に沸く。
日本の古代史、日本語の起源に興味。

2021年よりコロナ禍(ステイホーム)を期にアンティークコインの勉強と収集を開始してドハマリ。紀元前6世紀の世界初の通貨となるリディア王国の硬貨など、歴史と美術のロマンに魅了されている。

座右の銘は持たないが、好きな四字熟語は「一網打尽」。

1969年5月26日生まれ、誕生石は翡翠。

アクセス数270,000PVを超える品質工学ブログ「つるぞうの品質工学QEと、EQ的生活」も開設。


著書・SW紹介

これでわかった!超実践品質工学

  第8刷 増刷更新中!ありがとうございます!

日本規格協会|2016年|単著

日刊工業新聞に掲載されました。

著書「これでわかった!超実践品質工学」のご紹介

 2016年6月30日に、「これでわかった! 超実践 品質工学 ~絶対はずしてはいけない 機能・ノイズ・SN比の急所~」を日本規格協会から出版しました。

 本書の最大の特徴は、現場の技術者、設計者に品質工学を実践して、成果を出していただくということです。そのための工夫がたくさん詰まっています。

 まず、本書で紹介する「機能の安定性評価(機能性評価)」では、いわゆる直交表実験を行いません。品質工学というと、すぐに「直交表での多数の試作と実験」を思い浮かることが多いのですが、忙しい現場の技術者、今日・明日結果を必要としている技術者にはハードルが高いことは否めません(腰を据えた技術開発は必要ですが、そのうえでこのような事態になることも多いのです)。本書では、機能性評価を設計・開発の上流段階で用いて、製品の使用段階における実力を、「早く・速く」見える化することで、設計の完成度を上げ、開発の後工程や生産、使用段階での不具合や手戻りを防ぐことを考えます。

 また、品質工学に取り掛かると、待ち受けているのが「基本機能を考える」ということです。本書では「基本機能」という用語や概念をいったん脇において単に「機能」といいます。その上で、機能を定義するための、「基本的な考え方」を示し、さらにオリジナルの2つのパターンについて、これでもかというくらい詳しく説明しています。なぜなら、この分類こそが性能と安定性の違いを理解し、調整(チューニング)とは何かを理解し、またパラメータ設計における「2段階設計」とは何かが理解できるからです。

 ノイズ因子(誤差因子)も機能と並んで重要です。本書では外乱、内乱に分類して整理する方法に加え、網羅的なノイズ因子のリストを公開しています。これをノイズ因子抽出のチェックリストとして使えば、さらに漏れが少なくなります。多数のノイズ因子の候補からどれを因子に選定すべきかというガイドラインも示しています。候補から漏れた因子についても何等かの対応をとる必要がありますので、そのような対応が取れるのかの分類も体系的にまとめています。ノイズ因子の組み合わせ方については、実物実験で有用な「ノイズ因子の調合」による、「どんなにノイズ因子数が多くても、サンプル1つで評価する方法」も提示しています。設計・開発の上流では少量のサンプル数しか用意できないことも多く、この考え方は大いに役立つはずです。

 じつは、機能定義とノイズ因子の定義を正しく行ってデータをとれば、仕事はもうほどんと終わっています。データの解析は、SN比という設計品質の指標を用いますが、正しいデータがとれていれば、あとは計算の問題です。本書では、従来よりも汎用的で計算も容易な「エネルギー比型SN比」を紹介しています。この計算ですら理解できなくても、心配しないでください。ちゃんと、SN比を計算してくれるExcel解析ツールが付録(ダウンロード版)についています。

 本書付録のExcel解析ツールを用いれば、機能性評価のSN比はもちろん、直交表を使ったパラメータ設計の解析も行えるようになっていますので、ぜひご活用ください。

 本書は2016/10/3付けの日刊工業新聞でも紹介されました。その日の、アマゾンの経営工学カテゴリで(瞬間最大風速ですが)1位をいただきました。新聞の影響力ってすごいですね。

 本書が悩めるエンジニアの助けとなり、一人でも多くの方が品質工学を超・実践し、成果をあげられることを期待しています。日本のものづくり、頑張っていきましょう!!

amazon経営工学系書籍の売れ筋ランキングで1位を獲得しました。

ものづくりドットコムの書評(2016/7/3)において高い評価を頂いています。

エネルギー比型SN比~技術クオリティーを見える化する新しい指標

日科技連出版社|2016年|単著

StatWorks/V5

品質工学編に「エネルギー比型SN比」が搭載


つるぞうの想い

聞き手

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本日は、ジェダイト社の鶴田代表にお話を伺います。初めに、製造業における人財育成の重要性について教えてください。

つるぞう

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製造業は技術進化が著しく、そこで活躍する人材も進化し続ける必要があります。人財育成は、これらの技術革新を生かし、企業が持続的な成長を遂げるために不可欠です。特に、設計品質の向上という点で、人的資本の強化が求められています。。

聞き手

その点で、ジェダイトが展開する設計品質リーダー(DQL)育成コースについて具体的に教えてください。

つるぞう

DQL育成コースは、製造業における設計品質リーダーを養成するために設計されています。このコースでは、受講生が自らの職場で直面する具体的な課題に対して、品質工学、統計手法、AI技術を活用しながら解決策を導き出します。コースは実践的であり、実際に職場での改善活動につながるスキルが身に付くようになっています。

聞き手

コースの具体的な流れを教えてください。

つるぞう

コースは1年間で、前半6か月は設計品質手法の学習とテーマ設定を行います。後半6か月はそのテーマに基づき実際のプロジェクトを遂行します。全体として、受講生は経営層への報告という形でその成果を示す機会も持ちます。これにより、実践的な学びと結果の可視化が同時に進みます。

聞き手

多くの企業が設計品質の作り込みで苦労していると聞きますが、その原因とジェダイトが提供する解決策について教えてください。

つるぞう

確かに多くの企業が「品質工学が定着しない」と悩んでいます。その主な原因は、目的と手段が逆転してしまうことです。我々のアプローチは、まず「なぜその手法が必要なのか」を明確にし、実践的な解決策を導入することです。このアプローチにより、理論だけでなく実際の職場での改善へとつながるわけです。

聞き手

それでは、実際の成果について具体的な例を教えてください。

つるぞう

例えば、ある電気関連機器メーカー様では、私たちのコースを受講した38名のスタッフが57億円の効果を上げました。これは、彼らが学んだ手法を実際の問題解決に活かし、その結果として具体的な経済的利益を生み出したからです。

聞き手

最後に、これからジェダイトのプログラムに興味を持った企業に一言お願いします。

つるぞう

弊社のプログラムは、ただの研修ではありません。本気で変革を望む企業と一緒に、実践的な成果を出すことを目指しています。興味を持った企業はぜひ、積極的にお問い合わせください。一緒に新たな価値を創造しましょう。

聞き手

鶴田代表、貴重なお話をありがとうございました。ジェダイトが提供するプログラムが、製造業の未来を形作る重要な鍵となることを期待しています。